台湾1日目。

 
V-Airで早朝に台北桃園国際空港に到着。降りた瞬間にモワッとした空気を感じる。このアジアに旅行に来た感じ、よい。
あ、V-Airっていうのは台湾のLCC会社で、最近できたのかな?可愛い感じの飛行機です。くまモンみたいなクマがトレードマーク。座席も気持ちjetstarとかよりも広い気がしました。快適でした。片道1万もしないくらいだったので、台湾旅行にオススメです。時間も早朝に着くので丸一日有効に使えるし。
くまモンみたいな飛行機を後にしたところで、本物のくまモンが貼り付けられたスーツケースを引く台湾人がちらほら。
そういえば台湾でくまモンめちゃくちゃ人気らしい。くまモンはどうやってうまく台湾人を惹きつけたのだろう?うまくプロモーションしたんだろうなあ。他のアジアの国ではどうなんだろう。
先日の熊本地震も、台湾ではくまモンのおかげで熊本の知名度が高かったから、多分その分親近感も湧きやすかったんじゃないかな。
 
さて、早朝に着くのはいいんだけど、今日なにするか何も考えてない笑 今日は夜とにかく高美湿原に行きたくて、そのためには16:00に台中にいないといけない。そこから逆算していろいろ考えた。台北でぶらぶらしてのんびり過ごすか、台南・高雄方面に思い切って行っちゃうか。
僕の選択は・・・
まあいずれにせよ、空港からは例の国光客運のバスで台北市内に向かうしか基本的に選択肢がない。台中行きはかろうじてあったかな?しかし本数少なくて使えるイメージはない。ほんとは空港がある桃園って台中寄りの場所にあるからバスあったら便利なんだろうけど。というわけで空港から135TWD(≒450円)ほどで市内へ。1時間弱で台北车站に到着。
まだ7:00過ぎで街は動いていない。そんな中僕は前回来た時に美味しかった豆乳スープと油条をリピートしようと決めていたので台北车站から一駅乗って善導寺駅へ。こちら細かくはまた別の記事にまとめようと思うので興味のある方は少々お待ちを。
 
そんなこんなで腹を満たした僕は再び台北车站に戻り台南へと向かう。バスで4時間半ほどの道のり。実際日本で考えると結構長いんだけど、なんか旅先でバスに乗って音楽聞きながら景色眺めたり、うとうとしたりするのって実は旅の醍醐味ですよね。2月に行ったスリランカではバス乗りまくったし、どこ行ってもバスに乗らない旅ってない気がする。バスって安いし使いやすくて庶民に根付いてるものだから現地の雰囲気もわかる。だから僕からしたら安いし交通網として整備されてるし使わない理由がないという感じ笑 逆に鉄道は不便なところが多いですよね。本数少なかったり、なんか微妙に街から遠い変なとこ通ってたり。台湾も鉄道は使いにくいなと感じた。日本では圧倒的に鉄道便利だけど。先進国になるにつれて電車便利になるとかあるのかな?けど日本以外に鉄道便利なイメージもあまりないけど。なんで日本ではこんなに鉄道発展してるんだろう。
台南への道の途中、ウトウトから目覚めて外を見ると大自然に囲まれてとてもいい景色。台湾、めっちゃ自然に溢れてるじゃないか・・!これはどっかで見た景色に似てると思ったら、あれだ、スリランカで見たやつだ。道が一本だけ大自然の中を通させてもらいますよっていうこの感じ。よい。 あの時はそれでスリランカは自然に溢れてるって思ったんだけど意外と普通のことなのかな笑 でもあんまり日本で見る景色ではない気がする、この一本道が通っていてその両側全部大自然みたいなの。熊本とかのくじゅうがそうなのか。
バスは統なんとかっていうU-bus?ってやつに乗った。いつもなんかやたらと目立つ国光客運に乗ってたんだけど、ちょっとチャレンジしてみた。
そしてこのバスが大当たり!すごく綺麗だし、USBもwifiもついてる!後で調べてみるとこのバスもとても評判がいいみたい。一番のお気に入りに浮上だ。ちなみに台北→台南は340TWD(1200円ほど)。4時間〜4時間半で到着。 東京名古屋くらいはあると思うので安い。感覚的には1/3とか1/4とかですな、バスの値段は。そして座席も広々してて日本のバスは完全に負け。バスタ新宿とかでバスも便利にしようとしてるけど、バス自体も快適にしていかないと外国人は意外と日本のバスは乗りたくないんじゃないかな。綺麗は綺麗だけど窮屈だしあれは疲れる。
さて、台南に到着。駅前に着くイメージだったけど着いたのは駅から歩いて15分くらいのところ。
台南は台北や台中にあるレンタサイクルないし、地下鉄はもちろんないので移動手段は市内バスっていうことになるんだろう。けど個人的に市内バスはそこまで好きじゃないので、まあ歩く。市内バスは値段よくわかんないしローカルすぎて適当だから実際ほんとに使いにくいことが多いのであんまり乗りたくない。
というわけで歩いてブラブラ回ることに。まずご飯食べに赤崁楼の近くの担々麺が有名な麺屋さん崁楼→神農老街→林百貨→駅からバスって感じでした。
台南孔子廟も行きたかったんだけどいかんせん暑すぎて無理。歩くのほんとに疲れる。
一つ一つの感想はまあ置いておいて、台南っていう街について。台北や台中に比べるとだいぶ田舎。第4の都市といわれているが、うん確かに4番目だなって感じ笑 まず建物が全体的に平べったいです。というかそれくらいでしか田舎とか判断するスキル持ってないけど笑 とにかく高い建物が少ない。でも店先の道路に席があってみんなが麺とかご飯食べてるっていう光景は台湾どこでも共通だなと。台湾人は確かほとんど自炊しないらしい。あ、あとなんかこう2階以上の所が前にせり出していて1階部分が半アーケード街みたいになっている所が多いのも一緒。
これそもそもはなぜなんだろう?日差し避けれるし雨降ってもいいし結構いいと思う。日本では商店街くらいでしか見ないけど。こういう視点から見ると街を設計するって結構面白そうなことだと思う。
崁楼の所で、羽鳥又男さんという方の銅像が奥の方にひっそりと佇んでいた。どうやらこの人は日本による統治時代に台湾文化の保護を主張して修築・保護を推進した人のようだ。それは確かに立派なことだし台湾人から感謝されているのだろう。けどなんで文化を保存というやり方をしたのだろう?自分が統治しに行っているという考え方だと現地の文化を保護しようという考え方にはなかなかならなさそうだけど。その方が支持が得られて統治しやすいっていうそれだけのことなのかな?
そうそう、鄭成功が台湾では大ヒーローらしい。オランダから台湾を取り返したもんね。当時の明だけど。台湾は今の中国とは割と敵対してるけど、元々は自分たちも大陸から来てるっという認識なはずだから昔の明とか清とかその辺の功績とかはおそらく素直に自分たちの先祖の功績で誇りに思っているんじゃないかな。
そして台南駅から今度は国光客運のバスで3時間で台中へ。セール中で100TWD(350円)だった。激安。
台中到着。5ヶ月ぶり二度目の台中。いやー駅前のこの感じが懐かしい。予約してる「Ease Single Inn」(リンク)

https://www.booking.com/hotel/tw/yi-she-dan-ren-lu-dian.ja.html?aid=304142;label=gen173nr-1FCAEoggJCAlhYSDNiBW5vcmVmaHWIAQGYARW4AQfIAQzYAQHoAQH4AQuoAgM;sid=015e18a91e8c6475dd020dda35fc19ff;dcid=5

はあの有名な観光地の宮原眼科のすぐ裏あたりにあるみたい。ひとまず休みたいからそこを目指す。初めてのドミトリーだからドキドキ。住所が定かでなかったが大きな表示があってすんなりと発見。大通りに面した大きなビルの一角という感じ。このステータス自体は香港に前行った時と同じ。そう、あの汚くて狭くてコスパ最悪だったホテルと。。。
とまあ余計なことは考えずにホテルへ。まあホテルじゃないんだけど。ドミトリーへ。
めっちゃ綺麗。対応もいい。部屋の案内についてきてくれた人も愛想良くて可愛い。入り口で靴を履き替えるみたい。それは中綺麗なはずじゃ。
二段ベッドの下側。綺麗。8人部屋っぽいけどまだ誰も来ていない。
少し休憩した後夜市へ。有名な逢甲夜市は遠いから断念。いや、バス乗りたくないしタクシー高いし。基本徒歩圏内っす。
歩いて15分ほどの夜市へ。だがこれは期待はずれ。なんか盛り上がりに欠ける。
適当なお店でエビチャーハン食べて(味がいい感じに濃くて普通にめちゃくちゃうまい)、タピオカドリンク飲んで帰る。
帰り際にぶらっと本屋に寄った。台湾は日本で見たことあるような本が翻訳されて出ているのが本当に多くて、というかこんなに出てる国はおそらくない。台湾の中での日本の地位の高さが見て取れる。おそらく日本にとってのアメリカみたいな感じなんだろう、なんか正しい気がして、カッコよくて憧れの対象。日本人が書きましたよとか、日本で売れてますよっていうと売れるんだろう。日本でハーバードとかスタンフォードとかマッキンゼーって肩書きをつけたら本が売れるのと一緒。あと漫画も日本と遜色ないくらいに揃っていた。日本文化全開である。「の」もなんか言葉の一つとして完全に定着しているし。日本で台湾を感じる瞬間ってほとんどないのに、、
帰ると同部屋の香港人の人に話しかけられる。ドミトリーの良さ全開。
彼は5月に高校を卒業して9月から大学に入るから今は暇なんだそう。正しく中国語が聞き取れてれば、台湾の大学に進学すると言っていた。香港は物価が急騰していて特に部屋を借りるのが高すぎるらしい。それもあって台湾に来たんだとか。台湾も物価は上がってきていると思うが香港とは比べ物にならない。そして、中国に対する考え方や、香港と台湾の関係についてとか、日本の印象について話し込んだ。中国に対しては、中国政府は大嫌いだって。日本人も中国政府は嫌いな人がほとんどだよと答えると、世界中で好きな人はいないでしょと言う。だから今こうやって国语を喋ってるけど、ほんとは喋りたくないんだよと。ちなみに国语は香港では中学から習い始めるらしい、ただ最近は中国との経済関係が重要になってきているのもあり小学校から教えたり、家庭でも中国語で話す家庭が増えているのだとか。彼はこれに対して、嫌いな人たちと同じ言葉を喋るのはなんかやはり嫌で、広東語で喋りたいのが本音だと言っていた。なるほどなと思った。そうなんだろうなと思ってたけど実際に話を聞けてよかった。台湾人や香港人に接する時に通じるからといって安易に中国語で話しかけるというのも彼らからしたら違和感があることなのかもしれない。ほんとは台湾語や広東語を話したいけど話せないんだ、というように配慮が必要だなと思った。でも台湾では香港より広く普通話が広がっている気がするし、もしかしたらこの辺の意識は香港人の方が強いのかもしれない。中国と陸続きで圧力が強い分。台湾では2008年に馬英九になって中国人観光客が台湾に入れるようになってから、自分たちを台湾人とみなす台湾アイデンティティーみたいなものが高まったという。多分あのうるさいやつらと俺らを一緒にすんなよ的な感じなんだろうな笑 いずれにせよ、近くなってきたから距離を置きたくなるっていうのはどちらにも多分共通していて、その中国との距離を置きたいという意識から、敵の敵は味方じゃないけどお互い親近感を感じて割といい関係なようだ、彼によると。僕が汉语を習っているというと、この言い方はあまりしないらしく意外に思っていた。日本では中国語は汉语ということが多いんだよというと、香港では国语、台湾では普通话のような言い方をするけど漢民族の言葉っていうその言い方の方がなんかしっくりくるね、普段聴かないけどその言い方すごくいいねという感じだったのが印象的だった。中国に関するこの辺の事情は本当に複雑で外部からは分かりにくい。失礼にならないように、けど思い切って聞いてみて理解を深めていくのは難しいけど、これからもやっていきたい。
日本については、とても綺麗で安くて、人々は親切だしサービスもすごくいい、と言う。何よりも安いというのを強調していて、やっぱりそうなんだなと思った。中国人の爆買いに象徴されるように、日本が今外国人に人気なのは、良いものが安くてに入る、良いサービスを安く受けられるというのが一番の理由だろう。日本のテレビとかは日本の文化の質の高さ、日本人のおもてなしの素晴らしさだとかごちゃごちゃ言ってるけど、実際安いからだ、それが大きい。となると円安が終わって、あるいは日銀の政策が成功してインフレになりすぎたりしたならば、今すごく熱の入っているこのインバウンド事業なるものは割と立ちいかなくなる気がする。それくらいインバウンド事業って多分不安定なもの。フランスだって観光客数1位か2位だけどあのテロ以来1/3とかになってるらしいし。というわけで今後日本の観光事業を強くするのはいいんだけど、それだけに頼ってたらあやうくてある意味モノカルチャー経済みたいになりかねないなと思った。あと彼は日本の雰囲気については、マナーが良いけどその分こうしなきゃ、という雰囲気があって自由にできない息苦しさがあると言っていた。日本と韓国は似てるけど、日本の方が綺麗でマナーも良いけどその分なんか縛られているようで自由がなくて、個人的には韓国の方が好きだったと言っていた。やっぱり生きづらいんだなこの国(笑) 周りを気にして常に配慮して生きていかなきゃいけないという教育だからなあ、、まあ教育や育った環境が全てだろう。
シャワーに入ったあと寝ようとしていたらもう一人の香港人に誘われて、入り口のスペースのところでみんなでご飯を食べた。台湾人4人、マレーシア人1人、香港人2人とおれとかそんな感じかな。まあ中国語で話してるから半分もわからないくらいだけど。マレーシア人かわいかった、毛深いけど、、笑 お酒も入ってるけど気軽にこういう場に行って話すっていうのが最近できるようになってきた。昔はすごく苦手だったけど、、まあ何もうまくやる必要ないんだから緊張なんてしなくていいんだしね。ちなみに、おれは日本人か韓国人かわからないらしい。あと若いって笑 
0:00も過ぎたしあんまり会話がわかんなくなってきたので寝るよといって床に着く。ドミトリー泊まって良かったな、これからも旅行に行くときは必ずドミトリーを1日は入れようと、そう思った1日目でした。